こんにちは、KJです。
「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)」が売れているようです。

基本的には人口問題を扱った本で、今後日本の人口が減少していくなかで、どのような社会を迎えることになるかを詳しく解き明かしてくれます。
たとえばオリンピックが開催される2020年には「女性の2人にひとりが50歳以上に」、さらに4年後の2024年には「3人に1人が65歳以上の【超・高齢者大国へ】」など、私たちが「えっ?そうだったんだ・・・」とちょっと驚くような事実が書かれています。
さて話は変わりますが、先日、社内研修で「100年企業になるには」というテーマで意見交換をする機会がありました。
弊社が創業してからおよそ70年・・・。今後の30年はいったいどうなっていくのか・・・。
「変化」というキーワードで比較的近い未来(5年から10年後くらい)を想定し、自社が関連する事項がどうなっていくのかを考えてみました。
1.ディープラーニングなどAIの飛躍的な発達により、Googleに代表される自動翻訳の精度の向上はめざましいものがある。
英語から日本語への翻訳を例にとると、以前は「何とか意味はわかる」といったレベルだったものが、今では日本語として普通に読めてしまう。
日常会話やビジネス文書はもちろんのこと、定型文の多いマニュアルなどの翻訳はすべて自動翻訳で処理されることになるだろう。
2.かつて写真は印画紙に焼き付けたものを見ることが普通だったが、デジタルカメラが普及するにしたがって、画像データをプリンタで印刷するようになった。
近年は若年層を中心にInstagramで写真を公開・閲覧することが普通のことになっている。
数年後には、ものごころついた時から写真はスマホやタブレットで見るのが当たり前という世代が登場してくるだろう。
わざわざプリントしたり製本したりする必要性を感じる人がいなくなる可能性は大きい。
3.ブログがいよいよ終わりを迎える。かつては個人で持てるメディアとして利用する人も多かったが、現在ではFacebookなどのSNSを利用する人がほとんどである。
これは、SNSであれば気心の知れた友人・知人に読んでもらうことができるし、それを読んだ人が記事をシェアをすることでさらにいろいろな人に見てもらえるという広がりも期待できる。
また、いいね!などのアクションをもらうことで精神的な充足感が得られやすい側面もある。
現在のSNSはテキストデータと画像データが中心であるが、今後はYouTubeのような動画を中心としたものになっていくだろう。
日常の記録(育児や旅行の記録)なども音声と動画で記録されることが当たり前になっていくはずだ。
4.東京オリンピックを契機として、障害を持つ人が情報取得の面で不利益を被ることがないよう、さまざまなデバイスやサービスが登場してくるだろう。
たとえば視覚障害者はこれまで点字や音声によって情報を得ていたが、小型電子デバイスの発達や社会インフラの整備がなされることで情報はすべて音声に統合され、シームレスに得ることができるようになる(しかも健常者が文字を読むよりも数倍のスピードで)。
また、現在では盲導犬不足が問題となっているが、自動運転技術を応用した盲導犬ロボットが登場し、視覚障害者も不自由なく外出できるようになる。
5.電子ペーパーやそれに関連する技術が普及し、安価な電子ノート的デバイスが発売される。
現在でもすでに某メーカーからこれに近い商品が発売されているが、まだまだ数万円もするなど非常に高価である。
しかしながら、今後は製造技術の改善が進み、徐々に手頃な価格に落ちついてくるはずだ。
また、同時にOCR機能なども強化され手書きのメモも問題なく電子データとして保存できるようになり、使い勝手も劇的に向上する。
6.印刷需要が減少するなか、今後数年で、印刷会社が使う印刷機はプリンターが主となる。
オペレータの育成時間も短縮され、これまでひととおり仕事ができるようになるまで数年かかっていたものが1週間でマスターできるようになる。
書籍や商業印刷物はすべてデジタル化され、モノとしての印刷物が必要となのはパッケージなど一部の分野に限られてくるだろう。
さて、予想が当たるのか、まったくはずれてしまうのか・・。あなたはどう思いますか?