こんにちは、KJです。
先日のことですが、自宅のテーブルの上の、とあるモノに目が引き寄せられました。
下の写真がそうです。
某企業から送られてきた資料ですが、クリアホルダーが大きくカールしています。
紙の場合ですと、紙を何枚か貼り合わせた際の保管方法に問題があると写真のようにカールしてしまうことがありますが、クリアホルダーでは見たことがありません。
一般的に、クリアホルダーはPP(プリプロピレン)が材料として使われているので、カールしてしまうことはないと思っていました。
不思議に思ったのでPPを専門に扱っている知人にカールしてしまった理由をたずねたところ、クリアホルダーに挟まっている印刷物が原因として考えられるのこと・・・。
パンフレットなどの印刷で使用するオフセット印刷では、インキに溶剤が含まれています。
印刷したばかりの印刷物をしっかり乾かさないままクリアホルダーに入れてしまうと、印刷物に残留しているインキの溶剤が時間の経過と共に揮発し、印刷部と接しているクリアファイルの内側に溶剤が沁み込んでしまう膨潤作用が発生・・・。結果、クリアホルダーの内側だけが伸びてしまいカールが発生してしまうそうです。
※その他には、まれにホルダー側のインキの種類などによっても発生しまうこともあるようです。
なおカール防止の観点からすると、挟み込むパンフレットなどにはUV印刷を使うのがいいそうです。
恥ずかしながら筆者はそのような知識を持っていなかったので驚きでした。
ひとくちに印刷といっても、印刷する素材や使用目的によって注意すべき点が多々あり、日々勉強が欠かせません。
KJ