こんにちは、KJです。
いきなりですが、ストーンペーパーという用紙をご存知ですか?
文字どおり石を原料とする紙で、今回の記事で使うストーンペーパーは石灰石からできています。
紙を作るにはたくさんの木材と水が必要ですが、ストーンペーパーであればもちろん木材は必要ありません。さらに、メーカーさんの説明によると、使用する水は何と98%も削減できるそうです。
さて、今回の企画はそのストーンペーパーにフリクションボール(PILOT)を使ってみようという試みです。
前回のブログ(nu boardにフリクションで書いてみた)でも紹介しましたが、フリクションボールで書いたあと水拭きできるノートが販売されています。
フリクションボールなら通常のボールペンと同じように小さな文字やイラストを書くこともできますし、カラーバリエーションも豊富です。
唯一気になる点といえば、広い面積を消す際にちょっと大変かも・・・というところですが、水拭きできれば一度に広い面積を消すことができますから、ホワイトボード的な使いかたもできます。これって、すごく便利ですよね。
ずっと気になっていたこともあり、例のアメリカ発のノートとほぼ同じ機能を持つ類似品が他のメーカーから発売されていたのでさっそく購入してみたのですが、ここで意外に事実に気がつきました。
それは・・・
ストーンペーパーであれば
フリクションボールで書いた文字を
水拭きできる!
という事実です。
購入したノートですが、使用する前は「さぞやすごいテクノロジーが使われているのに違いない」・・・そう思っていました。
ところが届いたノートを調べてもそれらしき気配がありません。
唯一気づいたのが「使用されている用紙がストーンペーパーである」ということだけでした。
モノは試しと手元にあったストーンペーパーにフリクションボールで書いて水拭きしたところ、見事に消すことができました。
「これは面白いかも!」ということで、さっそく工場にストーンペーパーを使ったノートのサンプルを作りをお願いし、、他の油性ペンや水性ペンだとどうなるかテストしてみました。
<使用したストーンペーパーと筆記具>
・ストーンペーパー
LIMEX 200μソフト
・使用したフリクションボール
フリクションボールノック 0.5 / フリクションライト蛍光ペン / フリクションカラーズ
・水性ペン
ZEBRA 水拭きで消せるマッキー極細 / ぺんてるサインペン / トンボ鉛筆水性サインペン / ZEBRA SARASA CLIP 0.5
・油性ペン
ZEBRA マッキー極細 / STAEDTLER permanent Lumocolor F / 三菱鉛筆 証券細字用ボールペン
・ホワイトボードマーカー
Pilot ボードマスターS / nu board ホワイトボードマーカー
結果は次のとおりです。
注1) ウェットティッシュを使用していますがアルコールなどは含まれていません。
注2) 以下は書いてから1時間経過後に水拭きした結果です。
水拭きで完全にきれいに消せたのはフリクションシリーズだけでした。インクに秘密があるのかもしれません。
筆圧を強くすると用紙に筆跡が残りますが、気になるほどではありません。
水拭きで消せるマッキーについては、黒はほぼきれいに消えましたが、赤と緑は薄くインクの跡が残ってしまいました。
nu boardホワイトボードマーカーについては、書いた直後はきれいに消えましたが、およそ10分程度経過後には消えなくなってしまいました。
これはストーンペーパーの表面に特に加工をしていないため、インクが用紙にしみこんでしまったものと考えています。
なお、今回のテストはそれぞれのペンでストーンペーパーに書いてから1時間経過後の結果です。
数日、数週間、あるいは数ヶ月経過後にどのような結果になるかは、今後も調べていくつもりです。
また、フリクションボールと同じ機能を持つユニボール R:E(uni)の場合はどうなるのかも気になるところです。
ちなみに、当社が8月に発売した「nu board TCN32」は、超極細のnu boardホワイトボードマーカーが添付されており、水拭きすることができます。
さらに、ホワイトボードマーカーも使えますので、ノートとホワイトボード的な使いかたを両立させたいという方はぜひお試しください。
なお、株式会社パイロットコーポレーションさん、株式会社TBM(LIMEX製造元)さんでは、上記の結果を保証したり使いかたを推奨しておりません。
あらかじめご了承ください。
では、KJでした!
その後の経過について
5日後(9/18):フリクションボールのみ消去可能
14日後(9/27):フリクションボールのみ消去可能