こんにちは、KJです。
みなさんは「Amazon」と聞いてどんな印象を持っているでしょうか。
おそらく大多数の人は次のように思っているはずです。
最新のテクノロジーを駆使した世界最大のネット通販企業
もちろんこれは間違いではありません。2,016年世界の小売業ランキングでAmazonの売上高は700億ドルに達していますし、株式市場でその時価総額は1位のウォルマート(売上高:4,856億ドル)の約2,500億弱ドルを抜き、3,500億ドルを超えました。
テクノロジー面では、有名な「ワンクリック注文」をはじめ、ユーザーの購買履歴や閲覧履歴と連動した「レコメンデーション機能」、電子書籍端末のKindleの開発、さらにはドローンを利用した配達まで実用化させようとしています。
また、取り扱い品目も立ち上げ当初の書籍オンリーから幅を広げ、電気製品や文具、ファッション、食品、自動車など、ありとあらゆるものを販売しています。
2015年には僧侶を手配できる「お坊さん便」なるサービスもスタートして話題となりましたし、最近ではテレビCMも頻繁に流れるようになりました。
このように見ていくとAmazonに対して冒頭のようなイメージを持っていても不思議ではありません。私もこの本を読むまではそう思っていました。
アマゾンと物流大戦争
新書: 224ページ
出版社: NHK出版 (2016/9/8)
・20年以上かけて磨きあげたピンキングと梱包のノウハウ
・ほぼすべての利益を投資して築き上げた物流ネットワーク
Amazonの強さの最大の武器はロジスティクスだったことが本書を読むとわかります。
ロジスティクスを効率化し、そこで得られたコスト削減費用をユーザーに低価格として還元する・・・
それによって来客数が増えることでさらに物流が効率化し、ますます低コストに繋がっていく・・・。
まさにこの部分がAmazonの最大の武器であると本書は述べています。
確かに物流ネットワークを構築するといっても、そう簡単にできるわけではありません。
長年の蓄積がものをいう世界です。
他に、モール型のサイトを運営する楽天との違いやウォルマートとの比較、物流から見た国内の主な通販会社の分析などもあり、読んでいて「そうだったのか」と思わせる内容が満載です。
気になった方はぜひ読んでみてください。非常に面白いです。
では、KJでした!