こんにちは、KJです。
先月の中旬に、KIMINOTEノートの製造で協力させていただいた伊敷政英さんに当社に起こしいただき、「ウェブサイトのアクセシビリティ」について勉強会を開催しました。
私たちが普段ブラウザを使ってさまざまな情報を得ているいるように、弱視や全盲といった視覚障害者のかたも日常的にインターネットを利用しています。
ただし、視覚障害者がネットを使う場合、WEBサイトの作りかたによっては情報へのアクセスが非常に困難なケースもあるようです。
勉強会では、あらかじめ伊敷さんに当社のWEBサイトをチェックしていただき、問題点とその改善策を示していただくと同時に、視覚障害者が日常どのようにWEBサイトを見ているのかを、実際に実演していただきました。
まず、伊敷さんの場合、OSの拡大機能を使っておよそ5倍に拡大し、かつ、白黒反転しているそうです。
このとき、文字とバックのコントラスト比が小さいと非常に読みづらいとのことで、具体的には9:1程度あると読みやすいとのことでした。
拡大率が大きいので当然一度に表示できるスペースが限られるため、画面を行ったりきたりしながら読んでいくことになります。
私たち健常者の場合は、ブラウザで全体を見ながら「必要な内容はここに書かれていそうだ」と想像できますから比較的簡単に目的の情報にアクセスすることができますが、弱視の方の場合はそれができないため大変なようです。
次に全盲のかたの場合・・・。基本的にブラウザと音声読み上げソフトを組み合わせて利用しているそうですが、文章をはじめから読んでいくと目的の情報にだどりつくまでに時間もかかります。
そこで、音声読み上げソフトには、H1やH2といった見出しタグを拾って読み上げてくれる機能が用意されているのですが、このときコンテンツがきちんと階層にそってマークアップされていないと、なかなか目的の情報にたどり着けないため困ることがあるとのことでした。
また、当社のWEBサイトで数多く指摘されたのが、写真などのalt属性にきちんとテキストを入れていなかった部分です。
音声読み上げソフトはテキストはもれなくきちんと読み上げてくれますが、画像の内容までは理解できません。
alt属性に「4色印刷機の写真」などのように、適切なテキストを入れておくことが必須なのですが、これをしていないと読み上げソフトによってはファイル名を読んでしまうこともあるそうです。
ほかにも、表のマークアップのしかたなど、思ってもいなかったところで数多くの指摘を受けました。
冒頭の画面ショットは7月1日に総務省ウェブサイトと YouTube 総務省の動画チャンネルに公開された伊敷さんによる解説です。
全盲のウェブ利用紹介ビデオと合わせてごらんください。きっと、参考になると思います。
弱視のウェブ利用紹介ビデオ(7分59秒 別ウィンドウが開きます)
全盲のウェブ利用紹介ビデオ(13分 別ウィンドウが開きます)
では、KJでした!