こんにちは、KJです。
さて、突然ですがいきなり質問です。
下に4つほどあげてみましたが、なぜだか分かりますか?
- スターバックスの多くのお店では、持ち帰りでなく店内でコーヒーを飲む場合も紙コップで出てきます。なぜ?
- サウスウエスト航空は利用者の多い大都市間を結ぶ路線を運航せず、中小都市間の直行便を主体とした路線が中心です。一見、非効率とも思われるオペレーションを行っていますがその理由は?
- フェラーリがエンツォ(新車価格は邦貨換算で7,850万円程度)を発表したしたとき、絶対確実な需要を400台と見込みました。このとき生産台数の上限は何台に設定したでしょうか?
- 中古車流通業界のガリバーインターナショナルは買い取りを専門とし、販売先は中古車業者が主体で粗利の高い一般消費者への販売はほとんど行っていません。なぜ?
実はこれ、2010年に発売されベストセラーとなった「ストーリーとしての競争戦略」で紹介されている逸話です。
「優れた戦略は思わず人に話したくなるような面白いストーリーでできている」という仮説のもと、数社の企業を題材として、その戦略ストーリーと背後にある論理をひも解いていくという内容です。
筆者は戦略ストーリーとして重要な5Cとして次の5つを挙げています。
1.競争優位(Competitive Advantage)
2.コンセプト(Consept)
3.構成要素(Components)
4.クリティカル・コア(Critical Core)
5.一貫性(Consistency)
実は最初に上にあげた質問は各社のクリティカルコア・・・ゴールを決めるためのキラーパス・・・の一部であり、全体としての論理の一貫性を示すものとしてなくてはならない要素です。
ここ最近、戦略本が一種のブームのようになっていますが、その先鞭をつけた本書はいろいろな意味で示唆にとんだ内容であふれています。
興味のある方はぜひご一読ください。
では、KJでした。